真実の地図
2002年7月28日やばい、マジ恋だ。
バイトがここ2日休みだった事もあって、
好きなミナミちゃんの事ばっか考えてしまう。
これは恋なのではないか。
恋か?恋なのか。
う〜〜ん、やばいよ。やばい。
ってなんでやばいんでしょうか。
ここで「やったー、うれぴー」
とならないところが私なのです。
恋がある。
周りには楽しい友達がいっぱい
会社の安定した毎月の収入
お台場の見える高層マンション
そんなものがもうすぐやってくる。
心に温かいものが存在している。
確かに、ある のだ。
こんなもの今まで感じた事がなかった。
ジワーと温かい「それ」は
僕の中の鋭さをどんどん緩和していく。
何に奮闘し、何をもがいていたのか
よくわからなくなった。
今まで自分が考えていた事はなんだったのか
「安定」とか「サラリーマン」とか言う言葉に
自分は反発していただけなのかもしれない。
愛はない
これを言うだけの自信が今の僕にはない。
でも、僕は言いたいんだ。
「愛だけじゃない」と。
僕は将来、全てを捨てるような気がする。
よく夢で見る。
なぜか銃を持っている。
その重みまでもが、忠実に再現されている
黒く、重い、そして硝煙の匂い。
機械油の匂いまでもが夜の暗闇によく似合う。
僕は誰かを殺すのか?
それとも殺されるのか。
確かにヤクザの世界には憧れる。
筋を通す。
それがヤクザだ。
このことが僕は大好きだ。
約束したならば、必ず守る。
今現代の世の中で、どれだけの社会が、どれだけの人が
これを守れているのだろうか。
昔の侍はこうだったらしい。
兄弟の誓いをした2人がいた。
そして、次の満月の日に落ち合う約束をした。
しかし、片一方は牢獄に入れられ
合う事ができない事を悟る。
脱獄は無理だ。
兄弟に会いたい、いや、会わなければならない。
もはや、その方法はただ一つ。
そしてその男は切腹をして死んだ。
魂は一日で3つの山を越えることができる
と言う事を信じ、
そして魂の男は、約束を果たしたと言う。
このことに憧れる。
僕はず〜とこのことに憧れてきたんだ。
ある目的の為に死ぬ。
これほど素晴らしい死に方があるだろうか。
僕は思う
「人は死ぬ為に 生きるのだ」と。
「生きる意味は」「生きてても意味あるんですか」
そんな問いが現代によくされる。
その答えは決して学校では教わらない。
答えはいつも一つじゃない
だから教えられない。
でも僕は答えを見つけた。
かっこよく死ぬ為に生きてる。
筋を通して死ぬ。
それだけでいい。
それがいい。
それが、サラリーマンの世界では、
できない事も知ってる。
でも僕は前に進む。
進みまくる。僕には未来が見えるんだ。
僕は人に合うたびにがっかりする。
そして誓う。
「こいつとはうわべだけだ」と。
僕はそれでも、裏切られても、
もう、卑屈になる事をやめた。
自分さえ、マジメだったらそれでいい。
自分は筋を通す。
とことん通す。
それで損をする事があるかもしれない。
損得を考えて、自分は、世の中がイヤになるかもしれない。
でも、僕は今なら大丈夫だ。
新しい価値観が僕を守ってくれる。
僕の未来が守ってくれる。
僕は、自分が損をする事に対して、
決して、卑屈にはならない。なりたくない。
「自分だけが」
この言葉には意味がない。
僕はわかったから。
僕は今まで、
僕の中に潜んだ暗闇を 無理やりほじくり出して
もがいていたんだ。
そして真実からは嘘を 嘘からは真実を
夢中で探していく事で、あたかもこの世の中が
理論だけで成り立っていると知ろうとした。
世の中は理論で回っている。
そう信じたかった。
でも僕は、いつもいつも
「もっといい事はないか」って言いながら、
卓上の空論を振り回してばっかりだった。
そして僕は知ってしまった。
小手先でやりくりしたって、何一つ変えられはしない事を。
変えるためには、世の中を、そして自分を、
それは、やる事が大事なんだ。
動く、アリのように動く、とにかく動く、
そこから生まれてくるんだ。
染み出してくるんだ、真実が。
だから僕は、もう迷わない。
真実は汚物から生まれる
この言葉の正当性を確かめる為に、
僕は、また一歩、目の前の一歩をとにかく
僕は、進んでいく。
コメント